部品のEOL対策、設計変更・
トレーサビリティ、ナレッジ伝承、
アフターサービスなどについて、
産機開発での有用性を解説
産業用機器の分野において、高性能化・省エネルギー化などへの要求に対応して製品競争力を高めていくために電気設計部門の果たす役割が高まってきていますが、機械設計を前提とした PDM や生産管理システムから延長された PLM の適用では、電子部品レベルでの設計変更とその影響範囲を正しく把握した処置など、電気設計領域に付随する特有の課題に十分対応することは不可能です。産業機器開発における電気設計領域での設計効率化・高度化は、グローバル市場での競争が激化する中、重要なテーマであると考えます。
図研では、電気設計特有の課題に対応した PLM として国内外で多くの実績をもつ DS-2 から定評のある機能を抽出・パッケージ化するとともに、ユーザ自身による設定環境を容易にするなどの機能強化を行うことで、専門の IT 管理部門がない小規模の電気設計部門でも導入・運用が可能な電気設計支援システム DS-2 Expresso を提供しています。本稿では、産業機械の製品開発において電気設計環境に求められる要件を解説し、それを支援する IT としての DS-2 Expresso を活用したモノづくり改革の具体例を提示します。